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漆 うるし

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塗師
- 磯矢 俊明 -

先日僕の行った講座へ来ていただいた磯矢さん、
今度は逆に僕が招待されることになりました。
打ち合わせで少し遅れ、工房ではすでに作業が始まっていました。
写真は漆とテレピンを混ぜている所、この作業が終わった後に、
僕のことを気づいてくれ、「先日はありがとうございました」と挨拶された。
自分で行う講座では反省会が無ければ良し悪しが解らぬまま、
一般の方達の、こおゆう言葉で嬉しく感じ、やってよかったと思いました。

 うるし
漆塗りの職人さんとして今回、10帖の和室、1間半の床の間に使われる地板を
漆塗りとする工程の塗り工程1回目をみせていただきました。

漆はこの時期が旬の塗り時期、湿気が多いほど良く乾く自然塗料です。
なにか不思議ですね。
そして、この地板は以前に木挽きで挽かれた地板です。
200うん十年の杉と言っていたでしょうか?すごい床の間のようです。
なんせ10帖の和室、僕にはまだ設計できるレベルにありませんが、
ここに住まわれる方は、良く建築を理解されているようで、うらやましい限りです。
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阿吽の呼吸とでも言うんでしょうか…。
手際良く作業が進められて行き、地板の裏側を使用して、色合いを確かめていきます。
漆は日本産の漆、見た目には最初に塗った色合いからどんどんと色濃くなって行きますが、
何度も塗り重ねる事で、色合いが薄くなってゆくとか…、
さらに不思議な自然塗料の魅力を感じました。
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においがすごいんです。漆はかぶれるとひどい症状になります。
医者へ行っても意味が無く、2週間程度痛みに耐えなければなりません。
空気感染もするとかで、漆が肌に合わない人は近寄れもしないとか…、
肌にピリピリと感じている人もいましたが、僕はなんともなかった。
それでも、近くで見たくても見れない作業、それでもこれが職人の習慣なんでしょうね。
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そして地板の表を塗り始めます。
ギャラリーがいる事で「緊張しますね」と言っていましたが、
なぜか僕もドキドキしていました。笑
塗られた地板は少しの期間をあけて、計3度塗りの工程を経るそうです。

それとは別に興味をもったものとして、このご自宅兼工房。
床や壁の板はもちろんの事、お風呂の玄昌石やINAXのソイルセラミックスなどにも漆塗りがなされていて、見たことの無い色合いに風合い、凄いの一言です。
得るものが多い一日、僕も漆建築を使える設計屋になりたいと思いました。

磯矢さん、ありがとうございました。
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by hinata_gkc | 2006-07-06 14:31 | おうちのこと♪
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